4月29日から6月12日まで愛知県清須市はるひ美術館での企画展 軌(わだち)をたどる――5人の画家たちの「あれから」に参加しています。

私の場合、2009年にはるひトリエンナーレで大賞、その後収蔵していただいた《世界は大きな花束でもある》から 2020年にロックダウンの只中のベルギーで描いた《DÉJÀ-MAIS-VU ( A Walk of Broken Theater )》までの11年間の制作が辿った道筋や変化を見ていただけるよう学芸員さんと話し合いながらじっくり出品作品を選びました。清須市はるひ美術館は同館での個展の機会をはじめコレクション展や今回のような大規模な企画展など、トリエンナーレでの受賞後も作家の制作の継続性に傾注し素晴らしい機会を作りサポートを続けてくださっており、私のように制作と発表のキャリアをはるひトリエンナーレから(実はビエンナーレだった頃から)スタートした描き手にとって大きな励みになっています。ぜひこの機会に、5人の作家の辿った様々な制作の道筋をご高覧いただけましたら幸いです。
以下美術館のホームページからテキストを拝借いたしました。
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当館の収蔵品の多くを占めるのは、公募展「清須市はるひ絵画トリエンナーレ」に関係する作品です。新進作家の発掘と顕彰を目的として1999年の開館当初から継続する本公募展は、作家たちの制作活動にささやかながら寄与できるよう、また同時代に生まれたばかりの原石のような美術作品を守り伝えていくために、審査による表彰と受賞者の個展、受賞作品の収集をおこなってきました。
コンクールや賞レースは作家たちにとって一種の挑戦の場です。キャリア形成の基盤となったり、これまで築いてきた表現活動をまとめ上げる機会になったりと、画歴のターニングポイントとして位置付けられることも少なくありません。本展は、本公募展をきっかけに収集した作品を基点として、5名の作家たちの展開をご紹介するものです。それぞれが紡いできた複雑で膨大な創作活動のごく一部にすぎませんが、約10~20年という時間のなかにおける変化/不変性と多様性から、人の生み出す表現の可能性をみることもできるでしょう。
会期
2022年4月29日(金・祝)~6月12日(日)
開館時間
10:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日 月曜日
観覧料
一般 500円 中学生以下無料
20名以上の団体は1人450円
各種障がい者手帳等提示者及び付添人1名は無料
清須市立図書館貸出利用カード提示者450円
主催
清須市はるひ美術館
出品作家(敬称略)
久米 亮子 鈴木 雅明 山田 純嗣 吉本 作次 上田 暁子